🫠

言わんこっちゃあるある → ない

09.25 月

ジャンプ本誌『呪術廻戦』最新話。五条悟の死は明白だと自分では思っているが、インターネットで感想を眺めているといろんな意見がある。それをよいことだとは全然思っておらず、シンプルに読解力に乏しい人が多いんだなと感じる。「わざわざインターネットに書くような層に」と付け足す必要はあるかも知れない。おっと、ブーメランか?

はっきりと明言せず前後の描写やセリフなどから想像させる、みたいなのって、芥見下々の最も得意とするところだと思うので、『呪術廻戦』を追っていたら自然とそういう態度が身につきそうなものだけれど、そんなことないのか。自分の理解の及ばない表現と対峙した時に最初にするべきなのは足りなさに不満を募らせることではなく「なぜ作者はそうしたのか」を考えることだ、と思う。

新連載『ツーオンアイス』おもしろかった。今期の新連載 3 作品はどれもレベルが高いな。

09.26 火

洗濯をしたがずっと曇ってるし湿度も高くてちょっと失敗した感がある。

昼頃にGRAPEVINE『Almost there』が届いて、ずっと聴きながら仕事。感想はたくさんあるが、まだうまく言葉にできない。「All Songs Produced by ISAO TAKANO」なのね。

突然『数来のシレンGB2 砂漠の魔城』を始めた。『シレン6』発売に備えてのリハビリ。ゲームボーイ(ソフトはカラー専用)の UI (ここでは十字キーやボタンたちを指しています)をフル活用していて素直に感心する。昔、中村光一がとあるインタビューで不思議のダンジョンシリーズの操作性について「どう設定してもハンパになってしまうからキーコンフィグ機能はつけない、いちばんよいと思えるものを提供する」みたいなことを言っていたのをずっと覚えている。たぶん25年くらい前の話…。「少ないボタンをやりくりしていかにユーザーに快適に使ってもらうか」という課題は少し形を変えて現代にも存在しているので、もしかしたらちょっと参考になるかも知れない。お得。

『ポケモンスリープ』、もしかしてどのポケモンもいちばんレアな寝顔は「おなかのうえ寝」なんだろうか。それはちょっとおもしろくないなあ。

09.27 水

いいインタビューだった。

田中和将×高野勲対談 オルタナティブであり続けるGRAPEVINEの美学

高野:あと田中くんの、ライブで言葉が爆発していく感じとか、歌詞と歌が一緒に育っていく感じもすごい好きで。同じように歌う美学もあるとは思うけど、GRAPEVINEは曲が育っていくんですよね。昔の曲をやっても前と全然違う。田中くんはライブの人っていうか、そういう側面を持って歌詞も書いてるから、古い曲を今演奏してもまた違った聴こえ方がして、そこは魅力のひとつだと思います。

バンドのよさを完璧に言語化してくれてて助かる。

インタビューの最後でバンドではなくシンガーソングライターについて言及しているのはなるほどな〜と思った。そしてその中で挙げられていた大石晴子にまんまとハマるわたしであった…。

田中:中村佳穂ちゃんもそうやけど、そういうシンガーソングライターの方は、個性が強いし、バンドもいいの持ってきよるなと思うんですよね。だからそういう人たちともし対バンすることになったら、負けへんようにやらなあかんし、そういうバンドでありたいですね。同じように並べて語られるようなバンドにはもう……申し訳ないけど、こっちは横綱相撲なんで。

「横綱相撲なんで」とか強気なことを言うのは珍しいのでちょっと意外に感じたが、実際そうなので積極的に主張していってほしい。あと、中村佳穂とのライブがもう4年半も前のことなの怖すぎる。

業務でのプログラミングに関してうまくいかないことがあり、でもまあ焦ってもしょうがないな、と思って早めに寝た。切り替えが大事、諦めが肝心。

09.28 木

昨日うまくいかなかったことが無事に解決できたのでハッピー。

アップルミュージックにおすすめされた君島大空『no public sounds』がめちゃくちゃよい。音楽が充実していると人生が楽しいな。

09.29 金

初めて「ウミガメのスープ」をやった。起承転結の起と結から承と転を考えて当てるゲーム。自分には向いてないなと思った。答えを聞いてもあんまり納得できない。それ以外の世界線も無限にありうるでしょ、と思ってしまう。

夜、会社の人たちと飲み会。「代休は勝手に消滅しないから取っておいてる、辞める時に使う」という話がおもしろかった。わたしは上司に言われるがまますぐに消費してしまったが…。まあ、もともと代休が発生すること自体がレアなので、あんまり気にしなくていいことではある。

サ終したサービスの話とかをたくさん聞いた気がするが、あんまり覚えていない。自分は「思想が強い人と仕事をしたい」という話を何度もした記憶がある。「思想が強い」という言い方、あんまり好きじゃないけど。思想がない人なんていない派だから(ないのは死んでるのと同じ)。

09.30 土

昨日の酒が残りまくっていたのか、珍しくお昼近くに目が覚めた。

コーヒー豆を買い求めに、近所の焙煎所へ。好みを伝えおすすめされるがままに豆を注文し、その後1時間半くらい話し込んでしまった。ありがたや…。ふと気になって「このお店をやることを決めてから、どのくらいの期間でオープンしたんですか?」と尋ねたら「8ヶ月です」って言われて度肝を抜かれた。コーヒー豆を売ることが最終的なゴールじゃなくてその先にもっとやりたいことがあるから、どうしても譲れないところだけを守って、あとは早さを優先したとのこと。は〜、めちゃくちゃかっこいい。いいなあ。ここ数ヶ月、あるいは1年くらいずっとモヤモヤしていたのが急にぜんぶクリアになった気がした。

「キャペツとベーコンのスープ」というタイトルのレシピを見てキャベツとベーコンを買って、いざ作ろうとレシピを改めて確認したらタマネギも必要とのことで悲しい。細けえこたあいいんだよ精神でタマネギ抜きで作ったが、それなりにおいしかったのでセーフ。

積んでいた山口祐加『自分のために料理を作る』を読む。最初の「料理に苦手意識を感じる人たちの心をほぐす」みたいな文章は自分には冗長に感じられたんだけど(それだけ料理のハードルが高いってことなんだろう)、そのあとの、料理が苦手な人の自炊コーチをしている章がとてもおもしろかった。会話形式で展開するんだけど、粉々になるまで膝を打ち続けた。引用します。

たとえば、しょうがを使って調理法の焼くを煮るに変えると、「しょうが風味の豚煮込み」みたいなものになります。それをご飯の上に乗せると「豚丼」ですよね。「分解」の感覚があるとそうやって、いろいろな組み合わせややり方を変えることができるようになります。たとえば豚ではなく鶏で試してみたらどうなるかな、玉ねぎを長ねぎに変えたらどうなるかな、と。配置換えゲームみたいに思ってもらえるとわかりやすいかも知れません。

あらゆる料理を抽象度を上げて一つ上の階層で見てみると「これとこれは同じものだったんだね」とわかる。そういう視点で見ていくと、料理がもっと自由に考えられるようになります。これは一つの武器で、たぶん楽しく料理をしている人はそういう感じで料理をしているんですよね。

メタな視点を持っているから、冷蔵庫にお肉があると思ったけどない、じゃあ今日は鯖缶でやってみようとか。同じたんぱく質だからいけるだろうって思えるんです。そういうところから料理を始めてほしいなと思っています。

味つけとは何か、というと基本的に「塩味をつければよい」と思ってください。醤油も味噌も、風味の強い塩のようなものです。

うまみについて言えば、たとえば、ただの白飯より、おかかご飯の方がおいしいですよね。両方ともおいしいけど、おかかは動物性のうまみがギュッと詰まっているので、うまみがダイレクトに感じられます。おかかご飯と白飯を食べ比べた差分がうまみです。

言ってしまえば、塩以外の日本の調味料ってほぼすべてうまみなんです。

料理酒=うまい水、と思ってください。

みりんは「もち米で作った、甘みがある酒」です。

ちなみにバニラアイスに三河みりんをかけると絶品です(笑)。

昨日の飲みの締めが「バニラアイスの日本酒がけ」だったのでめっちゃタイムリー。一つ上の視点で見るっていうの、意識していきたい。

10.01 日

今日も昼頃に起きた。疲れているのかも知れないが、来週の旅行に備えて注文したレゴのスーツケースがかわいくて完全に優勝。

昨日の読書によって料理をしたい気持ちが爆発し、ひさしぶりに麻婆豆腐を作り、かぼちゃを煮て、こないだ買っておいたすだちを絞ってポン酢を仕込んだ。ポン酢になじみのない家庭で育ったので、自分からは積極的に買わないし、おいしいものだという認識もなかったんだけど、自分で作った調味料は最高ですね。市販品の100倍すっぱいのもよい。「調味料をつくる」という行為、大した手間じゃないのに異様に満足感がある。

『葬送のフリーレン』を観た。原作勢だけど何もかも忘れていたので新鮮に楽しめた。

ひさしぶりにドット絵を描いた。楽しい。Apple Pencil の反応が悪い時はペン先が液晶に対して垂直に当たっているか意識しろ、という学びがあった。刺繍もした。充実した1日だった。なぜか眠れなくて、朝6時くらいまで起きていたことを除けば…。

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